20代女性の抜け毛の原因はびまん性脱毛症?こんな症状は病院へ!

20代女性の抜け毛の原因は何なのでしょうか?

女性の抜け毛の多くは、ホルモンバランスや生活習慣の乱れによるものですが、中には病気が原因で起こる抜け毛もあります

 

当部全体から髪が抜け、全体的なボリュームが減ってくる「びまん性脱毛症」もそのひとつ。

他にも、いくつか脱毛を引き起こす病気が存在します。

 

抜け毛の原因が病気ではないなら、生活習慣の改善などの日常的なケアで抜け毛を改善することもできますが、病気が隠れているのならやはり治療が必要。

抜け毛の量があまりにも多い、髪が抜ける範囲が広いなど症状がひどい場合や、抜け毛以外にも体の不調がある場合は、早めに病院へ相談したほうが良いかもしれません。

 

今回は、女性の抜け毛の原因となる病気について、詳しく見ていきましょう。

 

20代女性の髪の毛が抜ける病気 ①びまん性脱毛症

びまん性脱毛症とは、全体的に髪の密度が低下する、女性に多くみられる脱毛症の総称で、頭全体に髪が薄くなってくるのが特徴です。

「FAGA」と「休止期脱毛症」の2つのタイプがあり、はっきりした原因はよくわかっておらず、改善するには生活改善などの対症療法が中心になります。

 

FAGA(女性の男性型脱毛症)

薄毛に悩む女性の約半数がこのタイプといわれ、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスの乱れによって起こると言われている脱毛症です。

加齢やストレスなどの原因で女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンの割合が高くなったときに起こると言われています。

 

症状で多いのは、生え際から後頭部にかけて抜け毛が増え、同時に毛髪が柔らかくなって、地肌が透けて見えてくること。

また、特定の部位ではなく、全体的に脱毛が進むことが多いのも特徴です。

 

休止期脱毛症

頭皮全体の毛髪が少なくなる、女性によく見られる脱毛症。

ヘアサイクル上で、休止期(古い髪が抜け落ちる期間)にある髪の割合が増えることで起こります。

 

FAGAのように髪が短くなったり柔らかくなるのではなく、長くて硬い毛が頭全体から抜けてくるのが特徴です。

 

参考:もしかして髪の毛が抜ける病気?女性の急激な抜け毛は病気かも!?

 

20代女性の髪の毛が抜ける病気 ②皮膚の病気

円形脱毛症

名前のとおり、円形にすっぽりと髪が抜けてしまう病気。

円形脱毛症には、1か所のみ毛が抜ける単発型、複数箇所に発生する多発型、脱毛部分がつながる蛇行型、すべての髪が抜け落ちる前頭型、といった種類があります。

 

円形脱毛症はストレスアトピーで起こるものとされていましたが、最近では自己免疫疾患が原因ともいわれています。

自己免疫疾患とは、本来細菌やウイルスなど、体にとっての異物から体を守る免疫が、自分の健康な細胞を異物と判断して攻撃してしまう状態。

 

円形脱毛症の場合、自分の髪の毛のもととなる細胞が攻撃を受け、髪が抜けてしまうのです。

目立つ場所が抜けたり大量に抜けてしまうと、精神的にもつらいですよね。まずは「皮膚科」で相談するのが良いですよ。

 

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、頭皮の皮脂が多すぎる状態

主な症状には、抜け毛が増える、さらに頭皮がべたべたして脂っぽい、フケが増えた、かゆみなどがあります。

 

脂漏性皮膚炎は、頭皮の皮脂が過剰に分泌され、マラセチアという菌が増えて起こるといわれています。

皮脂が増える原因は、生活習慣の乱れ、ストレス、シャンプーのすすぎ残しなどによる頭皮環境の悪化が原因

 

脂漏性皮膚炎になった状態のまま放っておくと薄毛になってしまうこともありますから、「皮膚科」受診がおすすめです。

 

頭部白癬

頭部白癬(とうぶはくせん)は、頭皮に白癬菌(はくせんきん)という菌が感染した状態。

白癬菌とは、いわゆる水虫の原因で、頭皮が水虫になった状態ともいえます。

 

症状は、白~黄色っぽいかさぶたや、血が固まったようなかさぶたができ、かさぶた部分が抜け毛となることが特徴で、強いかゆみがあったり、頭皮が乾燥してサラサラしたフケが出る場合もあります。

この病気も「皮膚科」で相談するのが良い病気です。

 

20代女性の髪の毛が抜ける病気 ③全身の病気

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は、鉄分が不足して起こる貧血のこと。

血液中の赤血球は全身へ酸素を届けるはたらきをしていますが、赤血球の重要な成分ヘモグロビンは鉄がないと合成することができません。

 

つまり、鉄分が不足して貧血になると酸素が全身にいきわたりにくくなり、髪もしっかり成長できないということ。

症状としては、抜け毛が増える症状に引き続き、どうき、息切れ、顔色が悪い、疲れやすいといった貧血の症状も出てくることが多いです。

 

鉄は出血や発汗によって失われますから、月経の出血量が多い方や、よくスポーツをする方は注意が必要。

鉄欠乏性貧血になっているかどうかは、血液検査で確かめることができますから、「内科」などへ相談してみましょう。

 

全身性エリテマトーデス

抜け毛の増える病気で有名なのは「全身性エリテマトーデス」。

あまり聞き慣れない病気ですが、膠原病(こうげんびょう)のひとつで、日本全国に6~10万人いるといわれています。

 

特徴は、男女比は男性1に対して女性9と圧倒的に女性に多いことと、20代女性は全体の40%と若い女性が多いこと。

また、原因はまだはっきり解明されておらず、国の難病にも認定されています。

 

特に多くみられる症状が、頬の両側に出る蝶が羽を開いたような形の赤い発疹(蝶形紅斑:ちょうけいこうはん)と、脱毛。

脱毛とともに、髪の質も弱くなりやすいことも知られています。

 

重い症状が出ることもあり注意が必要ですが、現在では薬による治療が進み、症状が落ち着くことも多い病気でもあります。

この病気の場合、症状や治療方法が人によってずいぶん違いますから、できるだけ早めに専門医にかかることが必要。

 

専門科は「膠原病科」になりますが、かかりつけの「内科」があれば、そちらで相談するのも良いですね。

 

甲状腺機能の異常

甲状腺機能の異常は女性に多く見られ、主なものに、甲状腺ホルモンが不足する「甲状腺機能低下」、甲状腺ホルモンが増加する「甲状腺機能亢進(こうじょうせんきのうこうしん)/(バセドウ病)」があります。

 

甲状腺ホルモンの増加による症状は、食べても太らない、汗をかく、眼球が突出する、便が緩くなる、イライラするなど。

新陳代謝が活発になって髪が十分成長する前に抜けてしまうため、抜け毛が増えます。

 

一方、甲状腺ホルモンの不足による症状は、便秘、むくみ、寒気、皮膚の乾燥など。

新陳代謝が低下することから、髪が抜けた後に新しい髪が生えるまでに時間がかかってしまい、薄毛の状態が続くことがあります。

 

甲状腺機能の異常は血液検査で検査することができますから、「内科」へ相談してみると良いでしょう。

 

参考:もしかして髪の毛が抜ける病気?女性の急激な抜け毛は病気かも!?

 

まとめ

いかがでしたか。20代女性の抜け毛の原因となる主な病気についてまとめていきました。びまん性脱毛症も、女性に多い症状です。

ご紹介した症状に心当たりがあるなら、少し敷居は高いかもしれませんが、早めに病院に受診してみましょう。

 

もし病気が原因なら、なるべく早めに診断してもらい治療を始めたほうが早く改善するからです。

きちんと診断してもらうことで、今後のケアを効率よくすすめることができますよ。

 

まずは健康第一です。抜け毛の原因をしっかり確かめてから、あなたに合ったケアを続け、抜け毛を改善していきましょう!

 

参考:女性の薄毛を確実に治す方法とは!治るまでの期間と治るときの前兆

 

 

もしこの記事を気に入っていただけたら、応援クリックをお願いします!


育毛・発毛ランキング

 

にほんブログ村 美容ブログ 女性の薄毛・抜け毛へ
にほんブログ村

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です