30代女性の抜け毛の原因のひとつがシャンプーというと、意外に思われるでしょうか。
健やかな髪を育てるためには、頭皮環境が整っていることが重要ですが、シャンプーの成分と使い方が、この頭皮環境に大きく影響するのです。
あなたは普段シャンプーを選ぶとき、何を目安に選んでいるでしょうか？
価格や香りをチェックする方は多いのですが、裏面に書かれている成分はあまり気にしない方が多いもの。
シャンプーは日常的に使うものですし、いくら洗い流すといっても直接肌に触れるもの。
ですから、抜け毛が気になる場合は特に、その成分に注意するほうがいいと言えるでしょう。
また、シャンプーを正しく使えば頭皮環境を改善することができますが、間違った使い方を続けていると逆に頭皮環境を悪化させる原因になってしまうのです。
では、実際にどんな成分のシャンプーを、どのような方法で使用すれば良いのでしょうか？
今回は、30代女性の抜け毛の原因とシャンプーとの関係について、詳しく見ていきましょう。
30代女性の抜け毛の原因とシャンプー ①頭皮への刺激
シャンプーが30代女性の抜け毛の原因になる理由のひとつが、成分による頭皮への刺激。
シャンプーには汚れを落とすために、油分と水分を混ざりやすくする界面活性剤という成分が入っていますが、界面活性剤の中には、洗浄力が強すぎて頭皮に負担となってしまうものがあるのです。
シャンプーは界面活性剤の違いで次のように分けられています。
- アミノ酸系
- 高級アルコール系
- 石けん系
高級アルコール系や石けん系のシャンプーは、安価で洗浄力が高いのが特徴ですが、洗浄力が高すぎて、逆に頭皮が乾燥してしまったり、髪がギシギシになりやすいという欠点があります。
市販の多くのシャンプーはこのどちらかの成分が含まれていますから、シャンプーの後にかゆみが残ったり、フケが減らない場合は今お使いのシャンプーの成分が合っていないのかもしれません。
一方、髪と頭皮におすすめなのはアミノ酸系シャンプー。
洗浄力は多少落ちますが、うるおいを残しつつ汚れはきちんと落とせますし、頭皮への刺激は最もマイルド。
抜け毛や薄毛が気になるうちは、こちらのシャンプーがおすすめです。
選ぶときには、パッケージに「アミノ酸系シャンプー」と記載があるか、成分に「ラウロイル～」などの表示がされていますよ。
アミノ酸系シャンプーのデメリットは、価格が高いこと。
アミノ酸系の界面活性剤のみのシャンプーは非常に高価になってしまいますから、アミノ酸系の成分を含み、洗浄成分のバランスが良いもので2000～3000円程度の製品を探すのが目安です。
逆にいうと、2000円以下の製品では良い洗浄成分を含まれている可能性は低いということ。
確かに普段よりコストはかかってしまうのですが、これで抜け毛が改善するなら、試してみる意味はあるといえるでしょう。
抜け毛対策を始めてから効果が出始めるまでに必要な期間は、平均３～６か月と言われていますから、この期間だけでも変更してみるのがおすすめです。
30代女性の抜け毛の原因とシャンプー ②頭皮環境の乱れ
30代女性の抜け毛の原因は、頭皮環境の乱れが大きく影響します。
髪が健康的に成長するためには、頭皮が次のような状態になっていることが大切です。
- 頭皮が清潔で血流が十分ある
- うるおいがあり、乾燥していない
- 炎症や余分な刺激がない
シャンプーの役割は頭皮を清潔に保つことですが、正しい方法で行うと、これらの頭皮環境を改善することができるのです。
シャンプーの正しい手順とは、次のとおり。
- お湯で予備洗いをする
- シャンプーは泡立ててから頭皮にのせる
- 髪ではなく頭皮を洗う
- 指の腹を使い、爪を立てない
- しっかりすすぐ
- リンスやトリートメントは毛先を中心に付け、なるべく頭皮には付かないようにする
- タオルドライ後はすぐに乾かし、濡れた状態で放置しない
お湯での予備洗いは、やらない人が多いのですが、実はこれだけで汚れの60％は落ちると言われています。
シャンプーだけで洗うよりも、頭皮にも髪にもやさしいですから、ぜひ取り入れてみましょう。
また、「髪」ではなく「頭皮」を洗うのもポイント。
髪の汚れは、ワックスなどの整髪料をたくさん使っていない限り、お湯でほぼ落ちていますから、残っている頭皮の皮脂汚れが落とすため、頭皮を中心に洗いましょう。
シャンプーを泡立ててから使うことも忘れずに。
洗顔するときは、洗顔フォームを泡立ててから使いますよね。頭皮は頬よりも薄くデリケートですから、顔と同様にやさしく扱いましょう。
爪を立てず、指の腹でマッサージするように洗うと良いですよ。
トリートメントやリンスは、シャンプーとは逆で、毛先を中心とした髪につけ、頭皮にはなるべく付かないように注意しましょう。
トリートメントの油分が頭皮に残ると、せっかく洗い上げた毛穴をふさいでしまい、頭皮の刺激となってしまいます。
また、シャンプーも、トリートメントも、しっかり洗い流すのを忘れずに。
すすぎ残しも頭皮のトラブルのもとです。
最後に、しっかりすすいでタオルドライをしたら、自然乾燥ではなくただちにドライヤーで乾かしましょう。
ここで濡れたまま長い時間放置したり、濡れたまま眠ったりすることは、髪だけではなく、頭皮にもとても悪いことばかり。
蒸れてかゆみや炎症の原因になったり、冷えて血行が悪くなったり、抜け毛を進めてしまう場合もありますから、必ずしっかり乾かしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。30代女性の抜け毛の原因とシャンプーの関係についてまとめていきました。
シャンプーは毎日使うものですが、その成分や使い方をじっくり振り返る機会は少ないのではないでしょうか。
シャンプーの得意分野は、頭皮環境を整えて抜け毛を防ぐこと。
シャンプーを変えるだけで抜けてしまった髪が生えてくるのは難しいですが、抜け毛を減らす効果は期待できそうですね。
女性にとって髪はとても大切なもの。抜けていくのをそのままにせず、基本的な所から改善していきましょう。
少し時間はかかりますが、効果は少しずつあらわれてきますよ。
コツコツ続けて、あなたも髪の悩みから解放されましょう！
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